「Salva me」の原点を読んで

【曲名】Salva me

【原典】クリスマス・キャロル

【書籍】クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)

【読了時間】5時間程度

【読みやすさ】★★★★☆

【感想】

 初の混成チームによるクリスマスイベントの楽曲「Salva me」の原典である、「クリスマス・キャロル」を読みました。

 「クリスマス・キャロル」は、ディズニーによってアニメーション化されているなど、日本でも有名なクリスマスをテーマした物語ですが、この書籍で初めて触れました。

 ストーリーは分かりやすく、イギリスにおけるクリスマスの様子を垣間見れる描写が多くありました。街が活気が付き人々の心が浮き立つ様子、ささやかなご馳走を食べながら過ごす暖かな家族団欒の様子は、読んでいるこちらも温かな気持ちになりました。

 

※※※以下、ネタバレ注意※※※

※※※ゲーム内ストーリー及び原典のネタバレを含みます※※※

 

 

【ブラスタにおける配役】

リンドウ スクルージ

ミズキ  第一の幽霊

メノウ  第二の幽霊

モクレン 第三の幽霊

ギィ   マーレイ、マーレイの弟

客    天使

 

【ゲームと原典を踏まえた感想】

 ゲームストーリーでは原典の内容に触れている場面が少なく、カードもあまり持っていないため、不明な点が多いため、簡単な感想のみ。

 リンドウのカードストーリーにて、リンドウが演じるスクルージは金の亡者で人付き合いも悪く人々から嫌われている人物で、リンドウのイメージとはかけ離れているため演技に悩む様子が描かれています。スターレスのショーにおいては、当て書きのためキャストと役がピッタリということがしばしばありますが、今回のようなキャストと役のイメージが異なるというのも、キャストの新たな一面を垣間見れそうでお客さんとしては楽しそうだなと思いました。

 人気曲である「Salva me」は、ドラマチックな曲調と美しい歌声で厳かな雰囲気があり、歌詞からは絶望感が漂っていますが、原典「クリスマス・キャロル」は、明るい場面ばかりではないものの、結末はどちらかと言うとハッピーエンドだと思うので、物語と楽曲の雰囲気にギャップを感じました。また、ゲームストーリーにおいて、メノウが「原典では、夢から覚めたスクルージは様変わりする」と話していることから、ショーの結末は原典とは異なっている可能性がありそうです。楽曲の雰囲気からも、バッドエンドなのかもしれません。私の手持ちでは「Salva me」のフルを聞けないのが残念です。

 「Crazy for」の原典を除き、2019年がなんとか終わりました。ゲームの方は容赦なくどんどん新曲が出ているので追いつける気はしませんが、マイペースに読んでいこうと思います。