【曲名】雪花
【原典】仮名手本忠臣蔵
【書籍】新編忠臣蔵 全20巻 Kindle版 吉川英治 (著)
【読了時間】15時間程度
【読みやすさ】★★★☆☆
【感想】
公演楽曲「雪花」の原典である「忠臣蔵」を読みました。(正確な原典は、人形浄瑠璃や歌舞伎の演目「仮名手本忠臣蔵」と思われます。)
「忠臣蔵」が有名な作品であることは知っていましたが、テレビドラマ等で触れたことがなく、今回初めてちゃんと内容を知りました。
今回の本では、恥ずかしながら読めない漢字や知らない単語が多々出てきたので、電子書籍の単語を検索できる機能にとても助けられました。見慣れない言葉に難しさを感じながらも、序盤から赤穂藩の人々に感情移入し、特に後半はハラハラしながら夢中になって読んでいました。とても面白かったです。
※※※以下、ネタバレ注意※※※
※※※ゲーム内ストーリー及び原典のネタバレを含みます※※※
【ブラスタにおける配役】
晶 片岡源五右衛門
鷹見 清水一学
シン 吉良上野介
カスミ ?
私の確認できる範囲では、役名が苗字でしか表現されておらず、「堀部」は安兵衛とその父の弥兵衛がいるため、どちらか不明。
【ゲームと原典を踏まえた感想】
ゲームストーリー内で、ケイが「雪花」は冬にやるべきとこだわりをみせる場面がありますが、小説内においても討ち入りの日の冬の寒さや雪の降り積もる様子が印象的に描かれていて、「雪花」と言えば冬の演目ということに納得できました。
また、「忠臣蔵」では、亡き主君の汚名をそそぐため、最期まで武士道を貫く赤穂浪士達の姿も印象的です。ゲーム内では、モクレンの義理堅く筋を通すことにこだわるところや、「雪花」公演での対決の結果、黒曜に負けて潔くスターレスを去ろうとする姿などからは武士っぽさを感じ、赤穂浪士の姿と重なって見えました。
そして、「雪花」は旧スターレス時代からある演目で、当時のセンターはネコメであったことがストーリーから分かります。小説における大石内蔵助は武士の熱い心を内に秘めながらも飄々として掴みどころのない雰囲気を持つ人物なので、ネコメにピッタリの役だと思いました。
公演楽曲「雪花」については、「忠臣蔵」の主題歌を作ったのかなと思うほど、原典の内容を取り入れた曲になっていると感じました。「雪花」は討ち入りに向かう赤穂浪士の心情が歌われているため、読了後改めて曲を聴いたら、本で描かれた赤穂浪士達の姿が思い出されて感動し、「雪花」がより好きになりました。