「雪花」の原典を読む

【曲名】雪花

【原典】仮名手本忠臣蔵

【書籍】新編忠臣蔵 全20巻 Kindle版 吉川英治 (著) 

【読了時間】15時間程度

【読みやすさ】★★★☆☆

【感想】

 公演楽曲「雪花」の原典である「忠臣蔵」を読みました。(正確な原典は、人形浄瑠璃や歌舞伎の演目「仮名手本忠臣蔵」と思われます。)

 「忠臣蔵」が有名な作品であることは知っていましたが、テレビドラマ等で触れたことがなく、今回初めてちゃんと内容を知りました。

 今回の本では、恥ずかしながら読めない漢字や知らない単語が多々出てきたので、電子書籍の単語を検索できる機能にとても助けられました。見慣れない言葉に難しさを感じながらも、序盤から赤穂藩の人々に感情移入し、特に後半はハラハラしながら夢中になって読んでいました。とても面白かったです。

 

※※※以下、ネタバレ注意※※※

※※※ゲーム内ストーリー及び原典のネタバレを含みます※※※

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「雷神」の原典を読む

【曲名】雷神

【原典】菅原道真

【書籍】菅原道真-学者政治家の栄光と没落 (中公新書 (2559))

【読了時間】10時間程度

【読みやすさ】★★☆☆☆

【感想】

 2020年正月イベントの楽曲「雷神」の原典である「菅原道真」に関する本を読みました。

 菅原道真の一生が丁寧にまとめられているほか、道真が詠んだ漢詩の抜粋がところどころに掲載されており、当時の道真の心情を知ることができる内容となっていました。

 新書は人生で数えるほどしか読んだことがなく難解な印象があり不安でしたが、思っていたより分かりやすく、また、1つの見出しにつき2,3ページ程度で短く話がまとめられていて読みやすかったです。漢詩には訳が付いているので、問題なく読み進められました。

 菅原道真についての知識はほぼなく、歴史上の人物というより学問の神様という印象だったのですが、本書を通して実在した人物としての菅原道真を知ることができ、勉強になりました。

 

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「Salva me」の原点を読んで

【曲名】Salva me

【原典】クリスマス・キャロル

【書籍】クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)

【読了時間】5時間程度

【読みやすさ】★★★★☆

【感想】

 初の混成チームによるクリスマスイベントの楽曲「Salva me」の原典である、「クリスマス・キャロル」を読みました。

 「クリスマス・キャロル」は、ディズニーによってアニメーション化されているなど、日本でも有名なクリスマスをテーマした物語ですが、この書籍で初めて触れました。

 ストーリーは分かりやすく、イギリスにおけるクリスマスの様子を垣間見れる描写が多くありました。街が活気が付き人々の心が浮き立つ様子、ささやかなご馳走を食べながら過ごす暖かな家族団欒の様子は、読んでいるこちらも温かな気持ちになりました。

 

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「華麗なる誘惑」の原典を読む

【曲名】華麗なる誘惑

【原典】椿姫

【書籍】椿姫 デュマ・フィス (著), 石川登志夫 (翻訳)

【読了時間】7~8時間程度

【読みやすさ】★★★☆☆

【感想】

 チームKの楽曲「華麗なる誘惑」の原典である、「椿姫」を読みました。

 「椿姫」は、ある男女のドラマチックで美しい恋愛物語でありながら、現代の価値観にも通ずる現実的な問題が2人に立ち塞がる内容となっており、この夢のような世界とリアリティのバランスが絶妙であるように思い、とても面白かったです。

 最近読んだ本の中ではボリュームがある方でしたが、和訳が分かりやすく読みやすかったです。

 

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「日蝕」の原典を読む

【曲名】日蝕

【原典】マクベス

【書籍】新訳 マクベス (角川文庫)

【読了時間】2時間半程度

【読みやすさ】★★★★☆

【感想】

 チームBの最初の楽曲「日蝕」の原典である、シェイクスピアの四大悲劇の1つ「マクベス」を読みました。

 「マクベス」は戯曲であることから、本の内容は基本的に登場人物の台詞で構成されていました。そのため、改行が多く1ページ当たりの文字数が少ないので、さくさくと読めそうだと思ったのですが、劇独特の言い回しが壮大で美しいものの分かりにくく、また200を超える注釈が入っており、意外と読み進めるのに苦労しました。ただ、台詞の言い回しは、実際の劇で声の抑揚・感情が伴った状態であれば理解しやすいのだろうと思います。また、たくさんの注釈については、「実際はここで韻を踏んでいる」といった活字では伝わりにくい部分や時代背景等の知識を補完してくれ、読むことで「マクベス」への理解を深めることができました。

 話自体は短いので展開が早く、飽きずに読むことができました。また、読み進めることに苦労したと書きましたが、読み終わってみると、難しいのは言い回しだけで、ストーリー自体は分かりやすかったと感じました。

 

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「陽はここに」の原典を読む

【曲名】陽はここに

【原典】長靴をはいた猫

【書籍】眠れる森の美女 完訳ペロー昔話集 (講談社文庫) 

【読了時間】10分程度

【読みやすさ】★★★★★

【感想】

 「Crazy for」の原典を読む予定だったのですが、kindleにちょうど良い書籍がなかったので、一旦飛ばして「陽はここに」の原典「長靴をはいた猫」を読みました。

 今回手に取った書籍の特徴なのか、物語の最後に教訓が書かれています。物語における猫の行動の中には決して褒められたものではないものもある中で、教訓はその行動を良しとしているようにも読み取れ、童話にも関わらず大人向けのように感じました。(教訓自体は間違っているとは思いませんが、物語を踏まえて教訓を読むと…ということです。)話は、童話で短いのでとても読みやすかったです。

 

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「僕のすべてを君に捧げる」の原典を読む

【曲名】僕のすべてを君に捧げる

【原典】赤ずきんちゃん・ジーキル博士とハイド氏

【書籍】グリム童話 赤ずきんちゃん・白雪姫他

    ジーキル博士とハイド氏(光文社古典新訳文庫)

【読了時間】赤ずきんちゃん 15分程度

      ジーキル博士とハイド氏 3時間程度

【読みやすさ】赤ずきんちゃん★★★★★

         ジーキル博士とハイド氏★★★★☆

【感想】

 今回は原典が2つあり、2作品両方とも読みました。

 「赤ずきんちゃん」は、ゲーム内で原典はグリム童話版だろうという発言があったため、グリム童話版のものを読みました。子どもの頃に絵本で読んで以来だったので、改めて読み直すことができて良かったです。

 「ジーキル博士とハイド氏」は、非常に有名な作品ですが、初めて読みました。人の二重性に焦点を当てたフィクション作品ですが、現代の私たちにもどこか思い当たる節や共感を感じられるところがあり、物語に入り込んで読むことができました。話も短くて読みやすく、とても面白かったです。

 

※※※以下、ネタバレ注意※※※

※※※ゲーム内ストーリー及び原典のネタバレを含みます※※※

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